高校生・高卒生・保護者の皆さんこんにちは
オンライン理数塾 吉村画竜点睛会の講師、吉村です。
長続きする時間管理術についての第2幕です。
今回は、「時間」を上手に管理できない人の特徴をまとめてみたいと思います。
1. スケジュールを作らない
まず、時間を上手に使おう、無駄な時間を少なくしようと考えたら、スケジュール表とかを作成しますよね。それをしない人は大抵時間を上手に使いこなすことはできないと思います。
これは、紙などにタイムスケジュールを書き出しているかどうかではなく、ちゃんと順序立てた予定を作っているのかどうかということです。
これは、取り組む順番や費やす時間をハッキリさせるということも大事なのですが、ここで肝心なのは、
スケジュールを作らないと、これから取り組むもの(問題集を解く・ノートをまとめる・参考書を読むなど・・・)それぞれの重要度(自分の学力アップにどれだけ影響があるか?)と緊急度(今急いでやるべきか後で行なっても良いのか?)がわからないということです。
ただ、「今日はこれとこれとこれをやろう」という漠然としたイメージで1日を過ごしていては、「気づいたら日が暮れていた」結果になってしまいます。
私も経験があるのでわかります。
なんとなく今日はこのことをやらなきゃな〜と思っているだけだと、他にやるべきことが出てきた時に、自分の中で優先順位が下がってしまうんですよね。
自分の受験に影響が出る重要度とそれぞれのタイムリミット・緊急度、これを意識して予定を組まないといつまで経ってもやるべきことが終わらず、前に進めません。それどころか無駄な時間と労力を使ってしまうことになります。
スケジュールを立てる意識を持つのが良いです。
2. 大事なことよりも、やりたいことをやってしまう
これは多くの方がうなづけることではないでしょうか。私は今でもこの癖が抜けませんね。やらなきゃやらなきゃと思えば思うほど、自分の部屋の掃除がはかどってしまいます笑
なんででしょうね。いつもは散らかっていて片付けなきゃ片付けなきゃと思っていても手が進まないのに。。。
さて、ここでお伝えするのは、「自分の優先度」と「実際の優先度」の違いです。スケジュール管理で上手くいかない大抵の場合、この二つは合致しません。
自分のやりたいことが大事なことと一緒なら、何も悩むことはないのです。
ここが違うから困るんですよね・・・
じゃあ、やりたいことを抑えて、重要度の高いことを無理矢理進める。そこにストレスが溜まって、より一層やりたくなくなる。
もっと困ったことになっていきます。
重要度が高いもの、ここに気が向かない。やる気が起きない。気が乗らない。ここをなんとかせねばです。
3. 今やっていることが終わらないと、先に進めない
真面目な人ほど陥りがちなことがこれです。いったん決めたことをやり切ってから次に進みたい。キリのいいところまで仕上げてしまいたい。次に残したくない。これも痛いほどよくわかります。
頑張っているのに・・・
たくさん時間をかけて勉強しているのに・・・
好きなものをたくさん我慢して一生懸命やっているのに・・・
それなのに問題集は全然進まない。成績が上がらない。勉強が捗らない・・・
側から見ていると本当に痛ましい状況です。
頑張っているからこそ、しっかり区切って先に進みたいという気持ちはよくわかりますが、これはかなり無駄な時間を過ごしてしまっています。
ちょっとキツイ言い方をすると、こういう人は「時間を無駄にダラダラ垂れ流してしまっていることで、効率が悪くなって」います。
「キリの良いところまで学習する」ことは悪いことではありません。しかしながら、それによって「本来予定していた、重要度の高い内容ができない」ことがとても悪影響を及ぼしてしまいます。
そこに問題があるのです。
4. スケジュールにメリハリがない
勉強にモチベーションがすごく湧いてくる人はそんなに多くないでしょう。それなのに、皆さん、「今日は8時間勉強漬けだ」とか、「寝る間を惜しんでやろう」とか考えて、勉強時間はずっと勉強することを考えています。科目が変わるだけで、机に向かっているスタイルは変わらないわけです。
緩急が大事だと思います。
メリハリが無い予定は間延びしてストレスが溜まります。人間の集中力は15分続けば良いので、3時間ずっと数学の問題集をやるのはかなりしんどいです。
ですが、皆さん真面目なので、「3時間は数学の予定」としてしまうと、”机に向かっていなければ悪”とか、”数学の問題集を開いて鉛筆が進んでいなければ悪”と考えてがんじがらめになってしまっています。
メリハリが無さすぎて息が詰まりますよ。
5. 予定がギチギチに詰まっている
これが、一番私の伝えたいことです。努力家の生徒さん程、予定をギチギチに詰めてしまいます。これは逆効果です。
私も受験生の時、予備校が無い休日に1日16時間勉強した時がありました。朝から夜までギッチリ詰め込んだ予定を黙々とこなしたんです。
これは、確かに1日終わった時はかなりの達成感でした。「俺、こんなに勉強したんだ!これを続けたら勝てるだろう。」と満足して布団に入ったのをおぼえています。
これは半分正解です。
当然”これを続けたら”勝てるでしょう。すごく非効率な学習でなければですけどね・・・
結果は、皆さんご想像の通りです笑
16時間の学習は、結構体力を削るんですよね〜
次の日盛大に寝坊しました。スタートからコケましたね。
でも、昨日の大きな達成感が頭に残っている故に、なかなかスケジュールを変更できないんですよ・・・
「もっとやらなきゃ!」「残り時間をもっと詰め込んで!」「遅れを取り戻さなきゃ!」
頭の中がいっぱいでした。
逆に効率が悪いですよね笑
結局次の日は3時間くらいしかちゃんと勉強できず。。。2日で勉強時間は平均10時間弱・・・それからしばらくはアップダウンの繰り返しですね。
皆さんもそういう経験ありませんか?
頑張っている生徒さん程、予定がギチギチで、状況に合わせた調整ができません。そして予定通りできないと「明日は今日の残った分も上乗せしてやろう」と考えます。
よく考えてください。今日ギチギチの予定で出来なかったことを、明日それにさらに上乗せして出来ますか?
できるわけないんですよね。
でも
その時は、そうは思わないものです。
私はこれを「ベッドの魔法」と呼んでいるのですが、
布団に入ると、なぜか「明日は今日の倍勉強できる気がする・・・」とか思ったりしませんか?
出来ません!!
はっきり言います。
残念ながら
出来ません!!!
すでに今日経験済みなんですよ。
でも魔法にかかって、明日もまたギチギチの予定で走り出して、体も心も疲弊して1日を終えていく・・・
これは長続きしませんね〜
頑張っているのに結果につながらない。
私はこれまで多くの生徒に出会ってきましたが、そのように不器用な方も多くいらっしゃいました。そういう方はなかなか自分のやり方を変えられないものです。
私は、この社会で”努力が報われる”べきだと思いますし、夢の実現のために頑張る全ての生徒が”努力が報われる”ことを、自分の身で体験して実感してほしいと強く思います。
だからこそ、この記事を読んで下さった方で、思い当たる部分があるのであれば、是非とも参考にしてほしいと思います。
次回は、いよいよ長続きする時間管理術の具体的対策です!!→「具体策編」
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