高校生・高卒生・保護者の皆さんこんにちは
吉村画竜点睛会の講師、吉村です。
大学進学をされた方、大学や専門学校など高校卒業後の進路を考えていらっしゃる方は、まず【文系・理系】という選択を迫られると思います。
ここ、何を基準に選びましたか?
- 「私、国語の点数がいつも高いから文系かな」
- 「物理好きだから理系っしょ」
- 「数学できないから文系で……」
- 「古文が意味わからんから理系でいいや」
結構良く耳にするセリフですね〜
科目の得意・不得意で文理選択される方、それなりにいらっしゃると思います。あとは、これからの進路を考えて選ばれる方も当然いらっしゃるでしょう。ただ、得意・不得意で進路を選択した後、なんかしっくりこないという声をいろいろ聞いたので、この文理の壁と、それでも挑戦する理転生へのエールも込めて記事を書きました。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそも【文系・理系】とは?
ここで、そもそも文系・理系を分けているのは何によっているのかというと・・・
いわば専門の学問分野を大きくその二つに分類しているんですね。
学問分野の分類の話
理系は「理学・工学・農学・医学・薬学など」文系は、「人文科学・社会科学・法学・経済学・教育学・外語学など」を学ぶ専門分野として、基本的には定義されています。
つまり、【文系・理系】というのは、これから先、自分が何を学びたいのか?何を研究したいのか?何を生業として生きていきたいのか?という観点で選ぶのが、まあスタンダードな形なんだろうと思っています。
現実は得意・不得意で選ぶケースが結構ある
でも、そうは言っても・・・この分野に行きたいからといって
- テストの点数が間に合ってない。
- 実力が伴わない。
- 周りの人にいや〜お前はこれ苦手だからこっちにしとけと言われる。
とかありますよね・・・
それで、結局現実をミロ的な流れになって、文理選択を決めてしまう(決められてしまう?)人も多いと思います。
点数だけで選ぶと、満足できない未来が待っていることも
ただ、実際に大学に入ってみて、自分がやりたいことじゃなかった。実はこっちのことがやりたかった。別のことがやりたくなった・興味が膨らんだという方、意外といらっしゃるのではないでしょうか?入学してから「他の大学へ入りたくなった」「同じ大学の他学部に入り直したい」と考える生徒が30%前後いるという調査もあります。
その時に、現実をひっくり返して別のところにいくという選択肢を選ぶ方!!
今日はそんな方、特に文系から理系へと大転換される「理転生」についてのお話です。
ひいおじいちゃんの時代から【文系・理系】がある
そもそもこの文系・理系の定義自体が、今から100年前の1918年第二次高等学校令に書いてあります。
簡単に言うと、かつての明治政府(1918年は大正時代ですが・・)は、官僚によって支えられていた(まあ今も・・・)んですが、その官僚には文官と技官と2種類いらっしゃって、文官は主に法務・法律関係、一方技官は産業・殖産興業などを担っていたわけです。つまり文官は法学、技官は工学ですね。
この2種類の専門分野にそれぞれ通じた人材が欲しかった → 専門家を育成しよう → 大学を作ろう(これが帝国大学) → 大学に入った時にちゃんとついていけるように、高等学校の高等科を文系と理系に分けよう → 各分野に適応できる人材を高校のうちから育てておこう!!
とこうなるわけです。
現に、工学なら東北大、農学なら北海道大学とかありますよね。特に強い分野がね。
100年前から文理選択のシステムが完成されていたんですね〜ある意味すごい・・・
ここまで読んでもらうとお分かりのように、【文系・理系】に分けるシステムには、そもそも大学や専門の教育機関に入ってもらって、専門的な能力を身につけて社会に出てほしい。といった目的があるわけです。
教育を受ける中の人の理論ではなくて、教育を受けさせたい外の人の理論と効率重視で完成しているシステムなんですね。
理転のタイミングは?
早いに越したことはない
もし理転をするなら、早めの方が絶対良いんですよ。時間もあるし、経済的な負担も少ないですからね。
実際、高校では文系選択だったけれども、高校3年生の終わりに理系に変えて(高校の先生には内緒にしておいて)、塾に通いながら受験勉強頑張って、医学部に行ったという生徒も見ています。
早いとメリットも多いです。当然。
もし今理転を考えていらっしゃるのであれば、早めに計画を練った方が良いですよ。早い方がメリットがあるという話です。
気になるときに相談してみよう。
- 今更そんなことできないよな〜
- もう遅すぎるでしょ?
- いやいや今からじゃ無理だって
もし、本当に心からそう思っているなら、新しい挑戦はオススメできません。でも、心のどこかで「何かを変えたい」と感じているのなら、まずは相談してみましょう😄
変化しないことを選ぶのはいつでもできます。でも、変化することを選ぶのは心に変化を感じた時だけです。
今が一番若いですからね(なんかのCMで言ってました笑)。相談して、具体的な計画や流れを見通してからどうするか判断しても遅くはありませんよ。
社会のシステムと違う道を歩きたい人はごまんといる
文系・理系という効率重視のシステム・・・この流れにぴったりハマる人は良いんですけど、中には違和感というか、枠にカチッといかない方もいらっしゃる。
- 「国語好きだけどやっぱりロボットやりたいな」とか・・・
- 「数学が好きだから経済やりたい」とか・・・
- 「化学好きだけど文学作品を読み漁りたい」とか・・・・
ありますよね・・・うんうん。
でも、社会の大きなレールが敷かれている中で、そこから外れて【文系から理系へ】とか【理系から文系へ】とか大転換するのは、並大抵ではないですよね。
途中で変えるには、一大決心と相当なエネルギーと初期投資が必要になります。1歩踏み出すのにはかなりな勇気が求められますが、ここであえて言いたいです!!
「文系から理転されるみなさん!!みなさんには大きな”強み”があります!!」
理転生の「利点」とは何か?
文系ならではの利点①
では、実際に文系から理系に移って来られる方の利点とは何か・・・?ですけど
そればズバリ!!
「文系科目が得意!!」なことです。(改めて言うほどのことではないかもですが・・・💦)
特に”英語”です。
英語は文系・理系問わずに求められる教科です。
英語で点数が取れる(ちょっといやらしい言い方ですけど・・)人は、大学受験だけでなく、どのセクションでも強いです。
理系の方は、どちらかというと英語が苦手っていう人が多いので、英語でマウント取れるのはかなり強力な武器ですね。
加えて、東大や京都大は入試の2次試験に国語があるので、英語と国語が強いというのは、ここらの大学を狙う場合に特に有効な武器になります。
その強みを生かした上で、しっかり理系科目を教科して勝ち上がっていくパターンが、よく見られます。
文系ならではの利点②
そしてもう一つ
いわゆる文系の方は、本をたくさん読む人が多い・・
これは、ノートの活用術でも書いたのですが、本をたくさん読む人というのは、相手の話を理解する理解力が高い傾向にあります。
つまり、これまで本をたくさん読んできた人というのは、理数系の授業・講義を聞いた時の理解が速い可能性が高いです。
講師の立場から言うと、もともと理系の人よりも、理転生って正直身構えます(笑)
{ちょっと時間かかるかな〜}とか{勉強大丈夫かな〜}とか思うんですけど、実際講義をした時「あっこの子の吸収力はすごいな」「これなら戦えるかも」ってな手応えを感じる生徒さんは少なくないです。
ノートを今までちゃんとまとめてきたとか、真面目にやってきた生徒さん、読み書きが好きだから文系に進んだんだけど、やりたいことが見つかって理系に変更したという生徒さん、こういう生徒さんは正直勉強の進みが早いです。
これは、あまり大きな声では言えないんですけど笑
何もやって来なかった理系の生徒よりも、断然教えやすいんですよね笑
文系としてのこれまでの積み重ねは無駄ではありません!!
何かのタイミングで「医学部いきたい」「宇宙やりたい」「ロボット作りたい」「天文学やりたい」と思ったのなら、ぜひ挑戦してほしいですね。
そこで「自分は文系だから厳しいかな〜」と言うのがネックになっているのだとしたら、これまでのご自身の”文系”としての積み重ねを考えてみてください。
- 本を読むのが好き
- 外国語が好き
- 国語が好き
どれかに当てはまるのであれば、あなたは既に強力な武器を持っています。
国語が好き・得意っていう人は、すでに文章をたくさん読んでいますし、文章を読んでわかっているので理解力も高いわけですから、授業の理解もはやいですよ。
もちろん、ただ丸腰で戦っても勝てないんですけれども、
ちゃんと講義を聞いて、順序立てて積み上げていければ、元から理系の人と大差なく戦えると思います。
理転を考えていらっしゃる方は、ぜひ自分の強みを考えてみてください。あなたが思っている以上にポテンシャルがあると思います。
夢を諦めずに掴んでほしいと思います。
まとめ
理転は、確かにタイミングや経済的な状況、すでに乗ってしまった社会のレールからちょっと乗り換えるという意味では”難しい”かもしれません。しかしながらそれは”不利”では決して無いのです。むしろ、文系の方は文系科目のポテンシャルと理解力をしっかり武器にして戦えるので、そのことを忘れないで、ご自身の夢を見つめてください。
吉村画竜点睛会は難関大学受験を目指す生徒さん向けのオンライン理数科目専門塾です。私たちは、そんな”文系から理系へ転向”されて来られる方のために、専門のパッケージも用意しています。みなさんの「可能性」をぜひ私達と共に実現させてみませんか?少しでも気になる方はご連絡お待ちしております!!
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